私は、大切な画像、動画データがぶっとび、データ
復旧サービスを利用しました。
注意!こちらの記事にはマイナス表現があります!
不快に思われる方は離脱してくださいね!
結論から言うと、すごく不快な思いをしました。
誰か困っている方がいるかもしれない、今後増えてくるかもしれない、データ復旧。
私の記録を記しておきます。
データ復旧の会社を利用するまでの時系列
◼️データがアクセスできなくなる。
画像、動画の入ったHDDが壊れ、アクセスできなくなりました。
大切な子供達の記録。なんとしても、取り戻したい気持ちでした。
◼️データ復旧サービスを検索、連絡。
某データ復旧サービスに連絡しました。
よくわからないので、検索でトップに出てきた会社に電話。女性が出ました。
担当に変わる、と言われ、すぐ男性に変わりました。
状況を説明。
状態がよくわからないので、データの入ったHDDを本社に送って欲しいとのこと。それで詳細な見積りが出せる、と。専用梱包、送り状を送るので、それで送ってきて欲しいと。
内容がどんなものであるか聞かれました。
子供達の画像、動画。およそどのくらいのデータか、何年分か。
ここまでは、普通に聞かれるだろうし、答えてました。
心に不信感が出たのは次の質問。
1*データのバックアップはとってあるか?
2*子供の年齢はいくつで、何人か?男か女か?
1番目の質問はまあ聞くこともあるかもしれない、でも2番目って何の為に?
聞き返すと、「データがだいたいどのくらいの量かの材料にしている」とのこと。
そういう算出の仕方もあるのかな、と思い返答しました。
機械の状態がわからないと見積もりも出せないので、機械を送って欲しいと言われました。そこで機械を送ってしまったのが失敗だったのかもしれません。
◼️梱包キットが送られてくる。
2日後、梱包キットが送られてきたので、HDDを送りました。
2日後。電話が来ました。違う男の人でした。
HDDの状態がよくわからないので、「分断作業」をして、中身を見ても良いかの確認。開けて中を見るってことです。これをして良いかの、同意書を送るから、署名して、返信して欲しいと。
何だかよくわからないので保留にして一度考えようとしました。
「データは生鮮食品と一緒で、日が経つにつれて復旧作業が難しくなってきます。できるだけ早く、分断作業にうつり、中身を確認して、復旧作業に入った方が良いですよ!!」
強い口調で急かされ、「今、メール(同意書)が届いているか確認してほしい」と言われ、急かされるまま、メールを開き、名前を書き、返信しました。
◼️機械の中を検査して、電話が来る。
なんだかもやもやしてまた2日後。
違う男の人から電話がかかってきました。
「状態はかなり悪い状態。他の会社なら無理だと思うが、我が社なら可能、貴方が電話した会社がうちで良かった」
「今すぐに作業に入れば、データを取り戻せる可能性はあります。ただし、今すぐ作業に入ればです。明日には可能かどうか、お約束できません」
「大切な、お子様の写真、もう二度と取り戻せない写真だと伺いました。我々も取り戻してあげたい気持ちでいっぱいです、是非我が社にお任せを!」
正直、ああ、データ復旧できるんだ、と安心し、
心を撫で下ろしました。そして、お見積りです。
「それで、お見積りの方なんですが、今時点では、
45万位かかるかと」
45万?!は?
正直、データ復旧の金額の平均は調べていなかった(というより幅があり過ぎてわからない)ので、驚きました。しかし大切なデータとは言え、45万も出せないので、お断りしようとしました。
「もう一度言いますが、他社では復旧できないと思います。それくらい難易度の高い復旧です。我が社だけです。そして、復旧作業も本日なら可能ですが、先延ばしにすれば、復旧可能率も下がっていきます。
正直に言いますと、今見積り依頼が立て込んでまして、繁忙期に入りますと、明日にはこの金額は出せないかもしれません。大切なお子様の写真ということで、担当から是非復旧して差し上げたいという依頼を受けてます。今決めて頂けたら、すぐに作業に入れますので、復旧可能率もかなり上がるのです。」
「もう二度と取り戻せない、時間の記録ですよね!まだ今なら取り戻せそうですよ!」
心の弱い部分を見られ、子供が誘拐されているような気分になりました。
でも、そんな大金、1人じゃ決められない。
主人と相談したいからまた掛け直す、と言うと
「一刻も早く、作業に入った方が良いです。何時頃なら可能ですか?こちらからおかけします。できれば今日中にお返事を頂きたいです。」
今日中にと言われ、できるだけ遅く、と思い、
22時なら…と答えました。(では次の日で〜というのを期待してました)
「わかりました!22時ですね!こちらからおかけします!」
夜の、22時ですよ?会社、やってるんですね。今のご時世に。本当に不信感もりもりでした…
それと、相談する為に書面で見積りが欲しいと言うと、断られました。
「正式にご依頼いただけるまでは、書面で金額は出せない事になってます。」
はああ?証拠を残さない為ですかね。
このご時世に全て電話でのやりとりって…。
主人と相談しつつ、ネットで情報を調べると、
相場は5万から50万まで幅広く、とても相場がわからないこと。
一度、分断作業をしてしまうと、他の会社では作業工程が違う為、分断作業を行った会社でしか復旧が難しいこと、等。
(これについては真偽不明…)
つまり、分断作業をしてしまった以上、あの会社に依頼するか、データを諦めるしかないのだと。
ただ、45万は厳しい。
◼️再度電話のやりとり
22時に、データ復旧の会社から電話がかかってきました。また違う男の人でした。
担当つかないんですね…
裏で他の人の電話の声も聞こえ、なんて恐ろしい会社なんだと思いました。
「どうでしょう、ご依頼頂けますか?」
私は正直に、45万は無理だと伝えました。すると、
「そうですか…あの、ちょっとお待ち頂けますか?
上司に、値引き可能か交渉してみますね…。」
何分かの、保留音の後。
「あの、〇〇様の大切な写真、是非とも救いたい気持ちで。上司にかけあいましたところ、37万で特別に作業させて頂ける事になりました!これは今、本日での限定値引きになりますので、今決めて頂けないといけないんですが。今ならまだ復旧可能ですが、明日には依頼が立て込み、作業も遅れ、復旧もできるとは言えなくなってしまいます。」
もう、頭が混乱して、いきなり10万も値引きしてもらえたり期限が無いと言われたり、追い詰められて
「じゃあそれでお願いします…」と言ってしまいました。
「ありがとうございます!それでは見積り書面をお送りします、今メールひらけますか?」
言われるがまま、メールを確認し、署名して、返信しました。
「では明日から早速作業にうつります!ご依頼ありがとうございました!」
なんだか混乱とともに、すごい金額を決めてしまって、もやもやした気持ちで、約2週間過ごしました。
やっぱり、45万も消えた思い出に払うなら、未来の為に投資するべきじゃないか。
後悔が私を襲いました。
◼️なんとかできないか?消費者センターに電話
契約してしまった事を取り消せないかと、消費者センターに電話しました。
期限がないと脅され、判断力が乏しい状態で契約してしまった、
クーリング・オフできないかと。
結果としては無理とのこと。自分から依頼の電話をかけてますからね。
◼️再々度電話
2週間後、データ復旧会社から電話がかかってきました。また違う男性です。
「なんとかデータを取り戻せました!息子さんが階段登ってる写真とか、走り回ってる画像とか、出てきましたよ!」「データは2014の5月から、2017年の10月まで、約3年間分ですね」
テンションの高い声と裏腹に私は、はあ…としか返せず。そこで疑問。
データは、2012年からあったはず。2012年から、2014年の、2年分のデータが抜けてる、と。
正直に言いました。期限がないと脅され、高額な契約をしてしまった事を後悔してる事。そんな、完全復旧できなかったデータなんて、いらないと。
「…少々、お待ち頂けますか。」
担当の男性は低い声で言い、保留にしました。
再度電話に出ると、
「〇〇様の大切なお子様の写真、前の担当より是非にとお願いされていた件でした。今、その思いを上司に交渉し、なんとか…
データを完全に復旧できなかった、という事で、今回、【成功報酬】とされてる10万は不要です。
合計27万で、如何でしょう。」
そう、見積りに署名はしたものの、クレジットカードはまだ記入していなかったのです。クレジットカードで支払いを済ませると、そのデータの入ったHDDを送ってもらえます。
驚きました。
だって、最初の見積り、45万ですよ。
そこから、いくらひかれてる?
交渉しなかったら、そのまま45万になってたって事ですよね。
けれど、最初37万でお金をドブに捨てたと思っていたので、27万と聞いたら、なんだか安く済ませられた気がして、その金額で了承しました。
◼️データがHDDに入って送られて来る
1週間後、帰ってきたデータは、元のデータの約60%程度でした。データの入っていたHDDを会社に返送して、取引終了です。このHDDを返送し忘れると、HDD代2万が請求されるそうなので、早急にお返ししました。
はじめてデータ復旧を利用し、約60%データが戻ってきたものの、満足度としては相当低いです。
何故なら、電話でまるで誘拐のような営業をされた事で相当なストレスを感じた為。
データを復旧できる技術力がちゃんとあるなら、あんな強引な契約の仕方は不要であるはずです。
また交渉によって金額がこんなに上下するならば不信感しか抱きません。私の大切な子供達の思い出を人質にとられ、ふっかけようとしてるんじゃないかと感じました。例えそれが正当な金額であっても、
私の子供の年齢と性別になんの関係が?
なんでいちいち子供達の思い出ひっぱりだしてくるの?
今後はもちろん、データを削除しない為にクラウドにバックアップはしますが、また消えてしまっても、あの会社には二度とお願いしません。同じ金額を払うとしても、別の会社にします。
あの後、もう一度電話がかかってきて、データを保管しておくクラウドの営業電話がかかってきました。
「本来は法人用のクラウドサービスなのですが、今回特別に枠があまりまして、復旧サービスをご利用頂いた〇〇様に、特別に、ご案内させて頂いております!」
マニュアル通りの営業スタイルが私を更に不信感に貶めたのは言うまでもありません。
◼️教訓
もし自分の大切なデータを「HDD」に保存されている方がいたら、
ぜひ、クラウド保存型のサービスを利用してください。
ハードディスクは、壊れます。
もって2年が良いところです。
今は良いクラウドサービスがたくさんあります。
容量無制限フォトストレージ 30days Album PRO
◾️思うこと
価格の設定って、実は自由で、〇〇円でなければいけない、と言う決まりは
一部の業界をのぞいて無いのです。
極端な話、10円で仕入れたバナナを3000円で売っても良いのです。
このデータ復旧と言う世界は、原価がどれだけかかるか素人にはわからない為、
高いか安いかの判断もつかない。とても怖い世界だなと思いました。
HDDに入れるだけ、はバックアップでは無いですよ。
わたしのような不快な思いをされる方が減りますように。願いを込めて。
クラウドサービスなどで保存しておくことをオススメします。