羽毛布団の選び方!ダックとグースの違いは?暖かいものは?元プロが解説

羽毛布団の選び方 インテリアと家具日記
羽毛布団の選び方
羽毛布団の選び方、ダック、グース

ぬくぬくと暖かい、羽毛布団。
ったかくて幸せな気持ちになる布団ですね。

そんな羽毛布団。
種類がとっても多く、選ぶのにも一苦労します。

家具メーカーで、
家具の事を10年以上研究してきた筆者が、
羽毛布団の選び方についてまとめました。

暖かさで選ぶ羽毛布団、羽毛の種類は?
暖かさで選ぶ羽毛布団、羽毛の充填量は?
暖かさで選ぶ羽毛布団、布団の製法は?

暖かさで選ぶ羽毛布団、羽毛の種類での選び方

羽毛の元となるのは、ガチョウです。ガチョウの主な種類は、以下3種です 。

羽毛種類暖かさ価格
ダックダウン比較的安価
グースダウンダックより高い
マザーグースダウン高額

価格はグースダウンの方が少し高めです。
ダックもグースも、羽の色などで
シルバーダックダウン、ホワイトダックダウンなどがあります。

ダックダウンよりもグースダウンの方が大きく、
大きいグースの方が、羽毛が大きくなるため、暖かい空気を保有しやすいです。

羽毛は動物繊維のため、どうしても
「匂い」が気になる事があります 。
メーカー各社は洗浄や漂白などを行って工夫をしていますが、
どうしても匂いが残ってしまいます。


気になる方は、グースを選びましょう。
ダックは雑食ですが、グースは草食で、
グースの方が比較的匂いが少ないです。


価格重視でなるべく
安く買いたい方は
ダックダウン

暖かさが欲しく、
匂いが気になる方
グースダウン

寒がりで、
暖かさ最重視で値段を惜しまない方は
マザーグース
を選びましょう。

オススメは
価格とクオリティのバランスが取れている
「グースダウン」です!

ダックダウン

最安で羽毛布団を手に入れたいならダックダウン。
価格帯は1万円前半からあります。
カラーによる暖かさの違いはありませんので、
お好みでお選びください。

グースダウン

グースダウンは羽毛の種類で言うと真ん中。
価格帯はシングルサイズだと
1万5000円からの価格が多いです。
色やサイズも豊富なので、
見た目で選んでも良いでしょう。

マザーグース

マザーグースはお値段が張りますが、
産地もウクライナやシベリアなど極寒の地のものが多く、
寒い中育ったグースの羽毛は暖かさが違います。

暖かさで選ぶ羽毛布団、羽毛の充填量での選び方

このように、93%!や、80%!とパーセント表示がしてある事があります。

これは、羽毛布団の「羽毛」と「フェザー」の比率を表す数字です。
フェザーはそのまま羽根の事で、羽毛と異なるものです。

羽根だけをつめた布団もありますが、暖かさは全然違います。

毛の比率が高いほど、暖かい布団になります。

今売れている羽毛布団は、90%〜93%のものが多いです。

この比率を見た上で、「充填量」を比較して見ましょう。

A



B

羽毛種類と比率は同じなのに、充填量によって、価格にこれだけ開きがあります。


羽毛種類価格比率充填量
Aシルバーダックダウン 12,300円90%1kg
Bホワイトダックダウン 23,000円90%1.3kg

に詰められる量によって価格が変わってきますので、予算と相談しながら
選んで行ってください。

羽毛種類を一番下のダックにして充填量が多いものを選ぶか、
羽毛種類を少し上のグースにして充填量を普通にするか・・・
楽天ではダックでは最安ではなく、充填量が多いものが売れてます。

暖かさで選ぶ羽毛布団、布団の製法の選び方

もう一つ、布団の暖かさを決める重要な点が、布団の製法です。

門用語でキルトと言いますが、「縫い方」です。

価格が低い羽毛布団のタイプは、ほとんどが
「立体キルト」で作られています。


羽毛布団を暖かくしてくれる一般的な製法です。

さらに羽毛布団を暖かく感じられるようにしたのが、
二重キルトと呼ばれる製法です。


羽毛布団がなぜ暖かいのか、
という事になりますが、
羽毛が暖かい空気を取り込み、
逃さないからです。2層キルトはまるで
2枚の羽毛布団を重ね合わせたかのように、
暖かい空気をつかんではなしません。
手間がかかるため、どうしても高額に
なってしまいますが、
暖かさ重視であれば、
二層キルトを選びましょう。

メンテナンスのしやすさで選ぶ羽毛布団

最近の羽毛布団人気により、色々なタイプの
羽毛布団が販売されてきています。
機能を持った羽毛布団も出てきていますので、
いくつかご紹介します。

入れのしやすさでの選び方、洗える、防ダニ。

洗える羽毛布団


「洗える」と言われていなくても
羽毛布団を洗ってしまっていませんか?
洗濯表示をよく確認して見てください。
洗えない羽毛布団を自宅の洗濯機で洗ってしまうと、

羽毛が飛び出てきたり、乾くのに2〜3日

かかってしまったりします。
お子様がいる、ペットがいるなどで頻繁に洗いたい方は、

きちんと「洗える」表記の羽毛布団を選びましょう。

手入れのしやすさで選ぶ

・防ダニ抗菌花粉を寄せ付けない布団


ダニや花粉が気になる方へ。
ダニが通らない密度の生地を使っています。

抗菌防臭加工もしていますので、
清潔な方はこちらをどうぞ。

価格で選ぶ羽毛布団、最安価格は?

2019年9月、最安はこちらです。
12300円


この価格でこの内容が実現できるのは、とても素晴らしい事です。きっと赤字か、利益を少なくして売っていると思います。メーカーの皆様、素晴らしい努力の結晶をありがとうございます。

さらに安いものが欲しい方へ。

例えばこちらの布団。
羽毛ではなく羽根布団ですが、
敷布団、カバー類や枕、7点もセットされて
6380円。
あたたかさを妥協できれば、
とてもお得なセットです。




さらに暖かい布団が欲しい、値段は問わない方へ

こちら、いくらだと思いますか?



なんと・・・388万円でございます。

使われている羽毛がマザーグースよりも格上の、
アイダーダウンと言いまして、極寒地で育った希少な
「野生の」ダウンを使用しています。

側時は贅沢にシルク素材を使用してまして、
縫製は140年の歴史のある由緒ただしき
ドイツの寝具メーカーによって行われます。
デンマーク王室ご用達品です!
ぜひ興味のある方はご一報を!
私アイダーダウンはお目にかかったことが
ございませんので・・・!

羽毛布団をラベルで選ぶ?ラベルって?

羽毛布団を探していると、羽毛に「ラベル」と呼ばれる
クオリティをランク付けする証明書がついているものがあります。

ニューゴールドラベル
エクセルゴールドラベル
ロイヤルゴールドラベル
プレミアムゴールドラベル

とあります。
その基準は「かさ高」で測っています。


かさ高とは、羽毛の膨らむ力のことで、
膨らむ力がある羽毛ほど暖かさを保持できる、
として日本羽毛協会がランク付けしているものです。


基本的に「日本製」の羽毛布団にしか
つけることができません。

こちらは任意で加入する保険のようなものですので、
ニトリや無印良品は付けていません。
きちんと検査されたものが欲しいのであれば
ラベルで選ぶこともできますが、
ラベル分価格が高くなっているので、
個人的にはラベルで選ぶのは
オススメしません。

羽毛布団の選び方、まとめ

ちょっと複雑で難しい、羽毛布団の選び方をまとめました。


寒い冬にぬくぬくとあたたかい布団の中でまどろむのは、
至福の時間ですね。
あなたにぴったりの羽毛布団が見つかって、
安らかな睡眠の時間が取れますように。

タイトルとURLをコピーしました