転職したいな、仕事を変えたいな、なんて思っても、
若いうちならともかく、30代を後半になってくると躊躇うものがある。
わかってもらえるだろう、アラフォー世代なら。
アラフォーの転職、受け入れ先はあるのか?
私たちの時代は、多くが「転職回数は少ない方が良い」
「3年は続けろ、2年でやめていると印象が悪い」
という洗脳のようなものを受けていたはずだ。
故に、同じ企業にずっと居座ったまま、年を重ねてしまった人が多くいるのではないだろうか。
もう、この年では、ダメだろう。
そう多くの人が思う。
しかし、転職活動をしてみて思うことは、
受け入れ先があるかどうか、のハード面よりも
自身が受け入れられるかどうか、のソフト面の方が辛いかもしれない。
ということ。
受け入れ先、つまり転職先があるだろうか?
これについては職種・業界の状況によるところがあるとは思うのだが、「ある」
もちろん、日本での転職は35歳以降は苦戦する、というのは確か。
だがこの少子化日本で35歳以下のみを募るような企業には、
行かなくて良いのではないか。
実際、転職サイトの求人を見ても、大手企業ほど年齢制限を設けていない。
私の会社で起きたリストラから見る、転職の年齢制限
実は先日、私の勤めていた企業で、大量のリストラがあった。
およそ、30人ほどだろうか。100人程度の規模の会社にしては、
なかなか血みどろの戦略であったかと思う。
対象年齢層はほとんど高めの30代から40代。
20代はまだ変われる可能性があるし、伸び代もあるから、対象とはならなかった。
世界のグーグルの、リストラ事情をご存じだろうか。
アメリカのリストラは日本よりも頻発に起こり、日常的にリストラが起きる。
グーグル社の基準は、「前年より伸びていない社員、つまり前年と現状維持である社員は辞めてもらう」
成長した人間だけが残れる会社。
私の会社の社長は、このグーグルの指針に憧れ、自社でも実施した。
30代以降の社員は、それぞれがすぐに転職先を見つけた。
特に就職先に困らなかったのはプログラマーだが、それ以外の営業職や企画職、事務職なども「転職できない!」という声はあまり聞かなかった。
年齢は、転職において制限はかかるものの、絶対に無理な訳ではないようだ。
アラフォーでの転職は、周りに合わせられるかどうか
私もアラフォーで転職をしたのだが、自身も年齢ではねられる、ということはなかった。自分の培った経験不足や、企業の求める人材と違う、という事で断られることはあったが、年齢は関係無いように思う。
だが、しかし、だ。
実際、転職して入社して見ると、これが大変厳しいことに気がついた。
30代後半ともなると、社会人歴は10年以上は経っているはずだ。つまり10年以上、何かの経験を積み、自己形成をしてきて、自分の「軸」となるコアがある人が多い。
自分は、何を得意として生きているのか、何がやりたいのか。ある程度見えてきている。
自分が論理的思考人間なのか、感情型思考人間なのか。
区別がついているのでは無いか。
私は、論理的思考人間である。
C=Dである。という事象だけでは、理解できない。
A=Bだから、C=Dという式が成り立つ、という説明が無いと、納得が行かない人間になってしまった。
結果だけを説明されても理解ができない。
そこに至った経緯はなんなのか?原因は何なのか?どうしてそうなったのか。
そういった事から理解しないと進めない、非常に面倒臭い人間になってしまっていたことに、気がついた。
論理的思考人間と、感情型思考人間は、あまり相性が良く無い。
会社は、同じ思考の人間が多く集まるとうまくいく。
なぜなら、この相対する人同士の会話は、理解するのに時間を要する場合が多いからだ。
論理的思考型人間は、話が論理的に繋がっていないと、理解ができない。
感情型思考人間は、なぜ話が理解できないのかがわからない。
この異なるタイプの人間が、上司と部下、または同じチームになってしまうと、激しくぶつかってしまう。
できれば、社内の人間がどういうタイプの人間が多いのか、把握しておきたいところ。
実は、思考の型は、訓練によって変えることができる。
だが、アラフォーにもなってくると、思考の型を変えるのは非常に時間がかかる。
すでに自分の思考型が固まっているので、それを変更するのは「自身」を変えることになるので、今まで自身が信じていたものが、崩れていく可能性がある。
実績を出していたのなら、尚更。正とするものを正とせず、違う方向からの思考方法は、時には自信を否定することになるからだ。
入社する前に、できるだけ社内の事を知れたら良い。
入社してから、自分と上司や同僚、チームメンバーが違う思考型だと気付いた時、
自分を曲げることができるだろうか。
無理して変える必要は無いが、話がスムーズにいく一つの要員としては、
思考方法が同じであるか、という事が大きく作用している。
1人1人、居心地の良い職場、というのは異なると思う。
だが、人間関係が良好な職場、というのは同じ思考のタイプが集まっている場合が多い。
恐れずに、進め。アラフォー戦士たちよ。
居心地の良い居場所は、きっとある。